物理工学コースからのおしらせ
H30年度 物理工学 談話会開催について
講師:桂法称氏(東大理学部物理)
演題:磁性体におけるマグノンの熱ホール効果
日時:11月29日(木)15:00~16:00
場所:工学研究院 総合研究棟 W701室
磁性体中の素励起であるマグノンは、電荷をもたないため、通常のホール効果は示さないが、熱流のホール効果である熱ホール効果を示すことを議論する。この場合、電子系でのローレンツ力の働きをするのは、スピン間に働くDzyaloshinskii-Moriya (DM) 相互作用である。
講演では、このDM相互作用の起源やマグノン、熱ホール効果などの事項に関する導入を行った上で、講演者らが行った理論的研究およびパイロクロア構造をもつ強磁性体Lu2V2O7などの系における実験結果を紹介する。また時間が許せば、最近講演者らが行っている、マグノン系でのトポロジカル絶縁体の対応物に関する研究も紹介する。
どなたでも参加できます。お気軽にご参加下さい。