物理工学コースからのおしらせ
R03年度 物理工学 談話会開催について
物理工学ユニットでは、以下のように対面により談話会を開催します。
講師:瀧田 正人(東京大学・宇宙線研究所・教授)
演題:チベットASγ実験による宇宙線・宇宙ガンマ線観測
日時:7月 29日(木)11:00~
場所:会場:総合研究棟W701室
チベットASγ実験は高エネルギー宇宙線・宇宙ガンマ線の観測研究として、1990年に日中共同実験として始まり、実験装置の拡張・改良を行いながら現在に至っています。 現在の実験装置は65,700m2の空気シャワー観測装置、3,400m2の地下ミューオン観測装置、500m2の空気シャワーコア観測装置から構成されており、中国のチベット高原(標高4,300m)に設置されています。 数TeV(1 TeV=1012電子ボルト)以上の宇宙線・宇宙ガンマ線を広視野(2ステラジアン程度)で常時観測しており、角度分解能は1 TeVで1度、100 TeVで0.2度です。 高エネルギー宇宙線のエネルギースペクトルの測定、TeV領域以上のガンマ線放射天体の研究、高エネルギー宇宙線異方性の研究、高エネルギー宇宙線中に生ずる太陽の影の時間変化を観測することによる太陽・地球間磁場の研究が主な研究テーマになっています。
今回の談話会では、それらの中から最近始まったばかりの100 TeV領域(最高エネルギー)ガンマ線放射天体に関する研究を中心にチベットASγ実験による宇宙線・宇宙ガンマ線観測をご紹介させていただくことを考えております。
ポスターはこちらをご覧ください。
世話人:片寄祐作