物理工学コースからのおしらせ
R06年度 物理工学 談話会開催について
物理工学ユニットでは、以下のように談話会を 対面・遠隔のハイブリッド形式で開催させて頂きます。
講演者:奥川 創介(博士課程後期3年)
場所: 総合研究棟 W701室
演題: 宇宙ガンマ線空気シャワー測定感度の向上を目指した機械学習手法の開発
日時: 2024年4月26日(金)10:30 -
ZoomID:949 4000 7383 (パスコードは、物理工学関係者にお尋ねください)
概要:
エネルギー数十TeV以上の宇宙ガンマ線の観測的研究は、ガンマ線により誘起される空気シャワー現象を地表で測定することによって行われている。 測定のバックグランドノイズとなる原子核宇宙線も空気シャワーを作るため、高感度なガンマ線観測には両者の選別が重要となる。 本研究で機械学習を使った選別手法の開発を行っている。
Tibet AS..グループは、中国・チベット高原において1990年より地表空気シャワー観測装置を使ったガンマ線・宇宙線空気シャワーの観測を行っており、2014年にはガンマ線観測用の地下ミューオン検出器アレイ(MD)が新設された。
本研究では、初めにTibet AS..の地表空気シャワー観測装置を想定したモンテカルロシミュレーションデータを使用して、Convolutional Neural Network(CNN)を含む複数の選別手法を開発し、性能を比較した。 この結果、CNN選別手法が最も優れており、優位なガンマ線感度の向上が得られることが分かった。
次に、MDで選別された”かに星雲”方向からのガンマ線ライクデータにCNN手法を適用し、実験的にこの手法の妥当性を検証した。本発表では上記の解析過程や結果について報告する。
どなたでもお気軽にご参加いただけます。
ポスターはこちらをご覧ください。
世話人:片寄祐作