物理工学コースからのおしらせ
R08年度 物理工学 談話会開催について
物理工学ユニットでは、以下のように談話会を 対面形式で開催させて頂きます。
日時: 2026年6月11日(木)11:00 -
場所: 総合研究棟W202
講演者:小川宏太朗(東京大学物性研究所)
演題:Gravitational Wave Astronomy in Space
講演者:Dr. Fumiko Kawazoe (Staff Scientist)
演題:固体物性制御に向けたマルチテラヘルツ二色逆回り円偏光パルス生成手法の開発
概要:
高強度な中赤外光やテラヘルツ光を固体に照射することで、その物性を高速に制御する研究が急速に進展している。 近年では、互いに逆回りである二色の周波数帯を用いることで、系の回転対称性までも動的に制御する理論提案がなされている。 このような固体の光制御の実現には、実励起による損傷を避けつつ高強度電場を印加できる点で、マルチテラヘルツ帯(10.70 THz, 4.30 µm)が特に有効である。 しかし、広帯域な位相変調素子の不足などの理由から、長らくこの帯域での偏光制御は未開拓領域であった。 特にマルチテラヘルツ二色逆回り円偏光は、固体物性制御に関する理論提案が数多く報告され注目されているにもかかわらず、その発生は報告されていなかった。
そこで本研究では、パルス圧縮した近赤外光を波形整形し、偏光選択則を伴う波.変換を行うことで、マルチテラヘルツ二色逆回り円偏光パルスを生成することに実現した。 さらにこの光源は波形整形器内に設置された空間光変調器に与える位相を変えることで電場軌跡の向きや形状、回転対称性、ヘリシティを制御することができ、照射する物質に応じて素子の交換なしに光をプログラマブルに変調することができる。
本セミナーでは、これらのマルチテラヘルツ光源の開発に加えて、マルチテラヘルツ電場の評価手法や、最近の固体物性制御に向けたマルチテラヘルツ二色逆回り円偏光の高強度化の取り組みについても紹介する。
どなたでもお気軽にご参加いただけます。
ポスターはこちらをご覧ください。
世話人:片山郁文
